1945年にベネチアの近くで生まれたワニーは、父と同じカラビニエーリ(軍服を着て馬に乗ったイタリアの警官)や車のパーツの販売を経験しながらパリのアートスクールの通信講座でアートを学びました。
そして妻のナディアの親戚のバッグ工場で技術を学んだ彼は、ユニークなデザインを職人気質でバッグという形にし、水牛マークをつけました。
1969年、フィレンツェの高級店街から一本入ったパリオーネ通りにワニーと妻のナディアは小さな革製品の店を出し、注文に応じて地下室でバッグやベルトを作っては売っていました。
やがてフィレンツエの他のお店からもオーダーが入るようになり、その中のひとつで彼等の友人のいた『プリンチペ』に置いたことから、アメリカ人のバイヤー等の目にとまり、少しづつパリやアメリカなど世界に拡大していきました。
1990年には同じ通りの現在のショップの場所に少し大きくなって店は移り、今でも69年に始めた頃と同じ革の匂いを漂わせています。